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6つの気質説明

循環気質〔日本人の20%〕

遺伝子レベルの特徴

ノルアドレナリン関連遺伝子により、興奮や緊張を求めて生きる行動を志向する。人から認められることで、快感物質ドーパミンや脳内麻薬を得て、心地よさ、生きがい、心の平安を感じる「他者報酬依存の遺伝子」があると考えられ、慈愛願望欲求が生じやすい。まわりに認められ、自分だけは生き残ろうとする生物的戦略があると考えられる。

態度・行動特性

他者から認められたい気持ちが強く、社交的で話好きである。ときには大げさに表現するなど、情報を操作することがある。和を保とうとするが、荷が重過ぎると、関係を切り捨てることもある。強気なところがあっても本質は寂しがり屋である。情熱的に物事に取り組むが、気分が周期的に変わり、快活と憂うつの間を大きな滑らかな波を描いて移行する。

セルフ ケア法

寂しさを感じるときには、気の合う人と話をすることが大切である。周囲に与える影響を意識することや、周りの人に感謝し、感謝を伝えることを心がけることや、相手の気質を認める気持ちを忘れないことで、さらに、多くの人に囲まれ、交流を深めることができる。

粘着気質〔日本人の20%〕

遺伝子レベルの特徴

セロトニンとノルアドレナリンの両方が関連する遺伝子要因が関与している。エネルギッシュであるが、落ち着きがある。また群れを守ることでドーパミンをえる「守護報酬の遺伝子」があると考えられ、慈愛欲求を充足しようとする傾向が強い。 種の群れの秩序を守ることで生き残ろうとする生物的戦略があり、それを乱す者と闘おうとする。

態度・行動特性

単純明快である。急激な変化への柔軟な対応は困難であるが、エネルギッシュで、細かなことに気を散らさない心の落ち着きがあり、注意力が持続する。筋の通らないことには反発し、ときには爆発的な憤怒がみられる。思考全体が鈍重で、粘り強い傾向がある。上下関係などを好み、尊敬する人には仕え、保護下の者には愛情深さを示し、世話好きで面倒見の良いところがある。

セルフ ケア法

情緒面を安定させるために、筋が通らないところや和を保てないところにはこだわらず離れる選択をし、秩序ある組織や上下関係の場を自ら求めていくことが大切である。交渉事や相手に伝えたいことがあるときは、前もって紙に書くなどして、伝達する工夫をする。押しつけではなく、相手が求めているニードに目を向けて応えることで、周囲からの厚い信頼が得られる。

自閉気質〔日本人の60%〕

遺伝子レベルの特徴

快感物質ドーパミンや鎮静物質GABAの受容体に結びつきづらい遺伝子を持ち、沈静と報酬を求めて、内的満足を志向する自己報酬的行動をとりやすい。つまり、自己信頼欲求の充足を志向し、自己満足感を高めることで、快感物質であるドーパミンを得る「自己報酬の遺伝子」があると考えられる。 また、強者に守られて生き残ろうとする生物的戦略を持つと考えられる。

態度・行動特性

利害や規範にとらわれないで、本音でかかわる。感覚が繊細な面があり、他者の気持ちを汲み、その影響をうけやすい他者中心性がある。他方、自己世界に閉じこもることで生じる鈍感さがある。専ら一人で行動する単独性がある。独自性が保てないと、情緒的に不安定になりやすい。競争には向かず、うそをついたり、おべっかを言ったりするような対人操作性は少ない。まわりに認められようとする行為はなく、孤独に強く、一人で過ごす時間を充実させることができる。

セルフ ケア法

適切な対人距離を保つことや、一人の時間を確保するようにするとよい。遠慮や意思表示の少なさによって誤解されることもあることを自覚する必要がある。相手に気持ちを伝えるために、「とりあえず言ってみる」、「イヤなことは断る」ことが大切である。また、自分だけで何でも対処しようとせず、周りの協力を得ることを心がける。趣味や仕事の楽しさを充実させることで、内的世界をさらに豊かにすることができる。

執着気質〔日本人の50%〕

遺伝子レベルの特徴

ドーパミンとの結合が困難な受容体D2R2という「報酬不全の遺伝子」の存在が考えられる。報酬経路の神経細胞にドーパミンが結びつくことが妨げられるので、快感物質ドーパミンを得るため、完全主義的に報酬を求めるが、どんなに報酬を得ても喜びを感じにくく、満足を得ることが困難である。また、セロトニンやNAと結合しづらい受容体をもつので自信や興奮を得るための行動をとり続ける。 欲求全体の強度が強い。

態度・行動特性

生真面目な顔や態度を示す。強い熱中性、徹底性、強い責任感、強い義務感、誠実、完全主義などの傾向を持つため、社会的信用が得られやすい。しかし、自分にも人にも100%以上を求め、自分や周りを苦しめることがある。何事も欲求の強度が強いだけに、その分強い孤独感や無力感を持ちやすい。

セルフ ケア法

焦らず、ゆっくりした人生経験(スローキャリア)を目指す。必要なとき、自分の思いに拘らず、「まぁ、いいか」と言葉にしてみて、執着心を克服することが大切である。生真面目さを発揮するのは趣味など好きなことに限定し、他は細かいことにとらわれず、大雑把を心がける。「正しさ」や「結果」に拘らず、とりあえず行動してみることで、前進することができる。

不安気質〔日本人の70%〕

遺伝子レベルの特徴

「損害回避遺伝子」とも呼ばれるセロトニン・トランスポーターに関連した遺伝子を持ち、自信感をつくり出すセロトニンが枯渇しやすいことや、ノルアドレナリン関連遺伝子の関与もあると考えられる。これからの損害出現に対する感受性が高く、それを回避しようとする欲求が強い。長期欲求への感度が高い。

態度・行動特性

本質的に孤独で、恐怖感の中にいる。悲観的、過度な心配、神経質、敵意感情(内なる怒り)をもつことで、思い込みによる妄想を形成しやすい。表情の乏しさ、眼光のきつさ、チック症状、抑うつ、引っ込み思案の傾向などがみられることもある。急性のリスクにはパニックが生じやすいが、長期のリスクマネジメントには強い。

セルフ ケア法

周りの強い反応にすぐ反響しないで冷静に対処する。例えば、ネガティブな感情が起こったとき、すぐに事実と見ないでとりあえず観察する、第三者に愚痴を聞いてもらうなど。極端なストレス環境から離れ、信頼できる人とつきあうようにしたり、アサーションスキルを身につけることも大切である。

新奇気質〔日本人の40%〕

遺伝子レベルの特徴

ドーパミンやセロトニン受容体の繰り返し配列遺伝子により、ドーパミンやセロトニンと結びつきづらいので、快感を得るために、頻回の探索行動や新奇刺激への接近、あるいは嫌悪刺激からの活動的回避がある。短期欲求への感度が強い。

態度・行動特性

新奇なことに目を輝かせ興奮する特徴が見られ、情熱的な探求心が大きなエネルギーを生み出す。また、衝動的、逸脱的、攻撃的、短気、センセーショナル希求行動の傾向が挙げられる。

セルフ ケア法

ときには先走りしすぎてしまうことがあるので、現実的に吟味したり点検することが必要である。決断してからしばらく時間を置いて実行に移したり、問題解決力のある人の意見に積極的に耳を傾けることも大切である。

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