ストレス四方山話

ストレス対策にマインドフルネス(瞑想)のすすめ

ストレスチェックが義務化となり、体制も整備されてきた中、担当者や企業がいくら頑張っても従業員のセルフケアの努力をしてくれないと集団の結果は良くなりません。仕事が減る訳でも、人が増える訳でも、設備投資がなされる訳でもありません。日々のニュースを見たところで、AIやら諸外国の景気を見ると気分はどんよりしてきます。楽しかった連休もあっという間に終わり、明日からは会議、翌週には大事な商談が、家では子どもの受検が…などを考え出すとますます気分は滅入ってきます。

「今、あなたの頭と心はリラックスできていますか?」 「今、あなたはこの時間を丁寧に味わっていますか?」 「今、過去や未来ではなく「現在」を感じていますか?」

近年、国内の企業では、マインドフルネス(瞑想)を取り入れている企業やビジネスパーソンが増えてきています。アメリカのシリコンバレーから取り入れられ、Google、IBM、Facebook等のIT企業を中心に広まったトレーニングです。あのスティーブ・ジョブズも瞑想の修業をしていたといいます。

Googleで開発されたマインドフルネスのトレーニングである「Search Inside Yourself:SIY」の研修を2日間受け、その後4週間トレーニングを実践した研修受講前後の比較では、「仕事中精神的に疲弊しがちである」の回答は、58%→24%に減少、「集中がそれたときに気付いて、また注意を今に取り戻すことができる」は、43%→80%へ増加、「ネガティブな感情や困難な状況に対して、早く回復することができる」は。41%→80%に増加したことが報告されています。  

マインドフルネスで期待できる効果として、下記の効果が期待できるといわれています。

1. 集中力の向上:1つのことに意識を向け続けることができるようになる

2. 感情調整力の向上:ストレス等の刺激に対して感情的な反応をしなくなる

3. 自己認識の変化:自己のとらわれの減少、自己コントロールの向上

4. 免疫機能の改善:ウイルス感染などに対する耐性、風邪を引きづらい

注意散漫、無気力、イライラは脳の疲労のサインです。その根本的な原因は意識が常に未来や過去にばかり向かい、「今ここ」にない状態が慢性化していることにあります。疲労を感じている皆さま、「今ここ」に注意を向けるマインドフルネスの実践をやってみませんか?

mindfulness

心のダイエット!?

  1. ストレスチェックをオリジナルにカスタマイズ(オンプレミスで提…
    2019年9月20日

    そもそもストレスチェックには、法令で定められた調査票はない訳ですが、厚労省の指針には『「職業性…
    >>続きを読む

  2. ストレスチェック制度の課題
    2019年6月10日

    ストレスチェック制度は2015年12月より実施義務化されたので、丸3年が経過しました。これまで…
    >>続きを読む

  3. “独活” 読めますか?
    2019年5月10日

     春は山菜のシーズンです。数ある山菜の中で「独活」という字を見て、ピンとくる人は少ないのではな…
    >>続きを読む

  4. 産業医がいない・・・どんな産業医がいいの?
    2018年8月29日

    ストレスチェックの制度が施行されて以降、慌てて産業医を探された企業の担当者も多いのではないでし…
    >>続きを読む

  5. レジリエンスって何? 逆境を乗り越える力!
    2018年7月25日

     これは人の「精神的な回復力」や「再起力」を意味する用語で、今年度のストレスチェックを終えられ…
    >>続きを読む

▲TOPへ戻る